夏のアンチエイジングはビタミンCがカギ!

紫外線が強く、気温が高くなるこれからの季節、実はビタミンC不足に陥りやすいのを知っていますか?ビタミンCが不足するとエイジングが加速する原因に。若々しさを保つためには、体の内外からビタミンCを摂取することが大切になってきます。

教えてくれたのはこの先生
薬学博士
石神 昭人 先生

東京都健康長寿医療センター研究所・老化制御研究チーム・分子老化制御研究部長。
老化に関する研究は30年以上。
最近の研究では、ビタミンCが長期的に不足すると寿命が短くなることを明らかにした。
著書に、『ビタミンCの辞典』(東京堂出版)などがある。

夏のビタミンC 3POINT
  1. ビタミンCは全身のエイジングケアに必須
  2. 食事でこまめに摂取。1日の目安は1,000mg
  3. 紫外線対策にビタミンCを塗布するのも有効

ビタミンCが不足すると肌も体も老化が早まる

「私たち人間は、ビタミンCを体の中で作ることができません。また、ビタミンCは水溶性なので汗や尿と一緒に排出されやすく、汗をかく夏場は特に失われがちです」と、教えてくれたのは石神昭人先生。

ビタミンCにはさまざまな効果があり、広く知られているのは抗酸化作用。

「体内で生じた活性酸素は、増えすぎるとDNAやたんぱく質を傷つけ、細胞の機能低下などを招き老化を早めます。皮膚で言えばシミやシワ、たるみといった肌トラブルの引き金に。この活性酸素を除去するビタミンCは、老化を食い止めるために必要不可欠と言えます」。

皮膚へのビタミンC塗布は夏の紫外線対策に有効

さらに注目したいのが、石神先生が昨年発表した皮膚におけるビタミンCの働きに関する論文。

「紫外線による細胞障害に対して、ビタミンCの抑制効果がどれだけあるのかを詳細に調べました。

紫外線照射の前、または後にビタミンCを表皮(ヒト培養表皮)表面に塗布すると、表皮にビタミンCが取り込まれ、紫外線照射による細胞障害が抑制。また、その効果は紫外線照射の前にビタミンCを塗布した方が後に添加するよりも効果的という結果が出ています。

このことから、体内への摂取はもちろん、肌にもビタミンCを塗ることが、紫外線が増える季節は重要に。特に朝のケアで意識すべきことも覚えておくとよいでしょう」。

効率良くビタミンCを摂取するためのポイント

私たちがビタミンCを補う上でのポイントは?

「口から摂取した場合、1日の摂取量目安は1,000mɡですが、一度に大量のビタミンCを吸収できないので、朝昼晩の食事で3回くらいに分けてこまめに摂るのが効率的です。ビタミンCを多く含む食材をチェックしておきましょう。

体内では常にビタミンCが消費されている状態。肌の老化は実感しやすいですが、骨がもろくなる、軽くぶつけただけで内出血する、無気力やイライラを起こしやすいなども、ビタミンC不足のサインである可能性が。単純に年を重ねるだけでも不足しますので、多くの働きを担っているビタミンCは、毎日の生活で積極的に摂取する必要があります」。

加齢によりビタミンCは減少する

血液中のビタミンC濃度は、加齢によって減少します。その理由は腸からの吸収力が悪くなるにもかかわらず、ビタミンCの消費量が多くなることに加え、腎臓、尿から排出されやすい体質になるからです。

1日:1,000mg摂取しましょう!
厚生省が定める1日のビタミンCの必要量は100mɡ。しかし、老化を抑え健康に過ごすにはその10倍の1,000mɡの摂取が理想です。

ビタミンCおすすめ食材

含有:mg/100g中
●グァバ/220
●赤ピーマン/170
●じゃがいも/35

実はじゃがいものデンプンは熱からビタミンCを守る働きがあるので効率良くビタミンCが摂取できるおすすめの食材です。

出典:Kawashima S, Funakoshi T, Sato Y, Saito N, Ohsawa H, Kurita K, Nagata K, Yoshida M, Ishigami A.
Protective effect of pre- and post-vitamin C treatments on UVB-irradiation-induced skin damage. Sci Rep. 2018 Nov 1;8(1):16199.