【白髪をあきらめないで】白髪が戻る!?理由と対策

白髪は生えてしまったら戻らないと思われがちですが、 一方で「一時的に白髪だったけど戻ったことがある」という人も。 その理由と改善のための対策を、 東洋医学の視点から教えていただきました。

漢方薬剤師
森田 博美 さん

健康や美容に関する漢方のカウンセリングや連載の執筆、セミナーやワークショップ等を中心に活動している。
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ケツ」の不足と「ジン」の不調が白髪悩みを引き起こす

髪は最初から色がついているわけではなく、毛母細胞から生まれた直後は白い状態です。これが何らかの原因で、色づくことなくそのまま生えてきてしまうのが白髪です。

白髪ができるメカニズム

毛母細胞で生まれた髪は成長する過程でメラニン色素を取り込み、黒い毛髪となって頭皮から押し出されます。このメラニン色素を作るために必要なチロシナーゼが減少したり、色素を作る細胞メラノサイト自体が消失してしまうと白髪となって生えてくるのです。

白髪の原因は、加齢や遺伝、ホルモンバランスの乱れや血行不良、ストレスや胃腸の不調などさまざまです。

毛根の細胞が壊れてしまっている場合は黒髪の復活は難しいかもしれませんが、生活習慣や食生活の乱れ、強いストレスなどによる一時的な白髪の場合は、原因を改善することで黒髪に戻ることもあります。

東洋医学においては髪などの美容に大きく関わるのは「ケツ」とされています。「血」は人間の生命活動に大きな役割を担う要素のひとつで、主に血液のことを指し、各器官に栄養素を運ぶ役割があります。「血」が不足する「血虚けっきょ」の状態になると循環が悪くなり、全身に栄養がいきわたらなくなります。

また、血も髪もたんぱく質でできているので、血の量が少なければ健康な髪も作られにくくなります。その結果、抜け毛や白髪が増えるといった症状があらわれるのです。

加齢による老化も白髪の一因ですが、これは「ジン」が関係しています。「腎」は五臓六腑という内臓をあらわす総称の中のひとつで、腎臓を含む泌尿器系の働きのほか、成長や生殖、老化など生命の根源に関わる機能全体を指すもの。

年齢とともに「腎」が衰えていくことで、白髪や抜け毛、尿漏れや頻尿、冷えやほてり、だるさや耳鳴りなど体全体にさまざまな変化が現れ出します。

「血」をしっかり補えば、白髪を改善できるだけでなく、若々しいツヤも生まれます。そして「腎」をしっかり整えれば、白髪予防だけでなく老化現象も緩やかに。

それぞれ意識して整えていくことが若々しい髪へとつながっていきます。

あなたは大丈夫?「血虚」度チェック
  • □ 寝つきが悪い
  • □ 生理の量が少ない
  • □ 爪が薄くて割れやすい
  • □ 体力がなく、疲れやすい
  • □ 冷え性である
  • □ 肌が乾燥してかゆみが出やすい
  • □ 朝ごはんを抜くことが多い
  • □ たんぱく質の摂取量が少ない
  • □ 日常生活でストレスが多い
  • □ 目が疲れたり、かすんだりする

チェック数によってあなたの「血虚」度がわかる!

  • 1〜2個
    血虚予備軍。油断は禁物です。  
  • 3〜4個
    血虚注意群。 生活習慣の見直しを!
  • 5個以上
    血虚体質! 改善の必要があります。
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