【体や肌の不調は脱水のせいかも!?】“水分不足”が老化を招く。

毎日当たり前に飲んでいる水。その重要性を考えたことはありますか? 日頃感じる不調も、悩ましい老化も体内の水が影響している可能性が大。

気づかぬうちに陥りがちな“水分不足”の実態について馬渕先生に教えていただきました。

お話を伺ったのは
マブチメディカル
クリニック院長
馬渕 知子 先生

食糧学院理事及び副学院長。内科・皮膚科学が専門ながら、人間の体を多面的・総合的にサポートする医療を推進。アスリートからの信頼も厚い。著書に『からだを救う水の飲み方、選び方 水は最高のサプリメント』(講談社)。

若さも健康もすべては体内の水にかかっている

人間の体はほとんどが水。人間は、体内を水が満たしているからこそ生きられます。

血液を含めて体を満たしている水分を“体液”と呼びますが、この体液が生命活動を根源から支える数々の役割を果たしています。

細胞や臓器などに酸素や栄養を送り、不要となった二酸化炭素や老廃物を回収する代謝のほか、体温を一定に保ったり、免疫が働きやすい環境を整えたり…。さまざまな生体反応に体液が関与しているため、体内に一定量以上水が保持されていないと不調を感じ、健康ではいられません。

通常体重に占める体内の水分の割合は、新生児で75%、大人で60〜65%、高齢者では50%と言われています。

子供ほど水分量が多いのは新しい細胞を作って成長するために水を必要としているからと考えられ、加齢とともに水分量は減少します。

特に高齢になるほど水分量が減るのは水分を貯蓄できる筋肉やコラーゲンの量が減り、水を貯められない体になることが大きな要因。そのため代謝が落ち、体も肌も老化が進むと考えられます。

一日3Lの水とその水分を貯えられる体で若々しく

健康維持でも老化防止でも、水をしっかり摂ることが基本です。

通常人は一日に食べ物で約1L、飲み物で約1.5L、代謝により体内で作られる水から約300mLを得て、同程度の水分を尿や汗、呼吸で排出して体内の水を一定に保っています。

しかし食事の内容により食べ物から得られる量は変わりますし、飲み物も利尿作用があるコーヒーやお茶だと摂った分より多く出ていき、水分不足になる可能性があります。

そのため私は“目指せ3L”を推奨。体格により必要な水分量は異なりますが(下記公式)、目標を高く持った方が水分を意識的に摂れます。

またのどが渇いたと感じた時にはすでに脱水し始めているので、コップ1杯の水を1〜2時間に1度飲むのがポイントです。

さらに水分を貯えられる体を作ることも大切。適度な運動で筋肉をつけたり、コラーゲンを補給することも効果的です。たっぷりと水を飲み、体の中の水を循環させて若さを保つ力としましょう。

体の中の“水”の役割

●細胞をはじめ、体のすみずみに酸素や栄養を運ぶ
●不要な二酸化炭素や老廃物を運び去る
●体温を一定に保つ
●免疫がしっかり働く環境を保つ

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