【それじゃキレイになれません】間違いだらけの栄養学

上に並んだふたつのおにぎり。キレイになるためには、どちらを選ぶのが正しいでしょうか?

「なんとなく美容や健康に良さそう…」。そんなイメージや思い込みによって、キレイになるチャンスを逃してしまっていたとしたら? あなたは、本当にキレイになるための選択ができていますか?

教えていただいた方
予防医療
コンサルタント
細川 モモ さん

社団法人ラブテリ トーキョー&ニューヨーク代表理事。両親のガン闘病をきっかけに予防医学に関心をもつ。女性と次世代の健康に関する共同研究を複数手がける。2014年に三菱地所(株)とともに働く女性のための「まるのうち保健室」をオープンし、「働き女子1,000名白書」を発表。著書に「いちばんわかるスキンケアの教科書-健康な肌のための新常識-」(講談社)。

正解は…ツナマヨおにぎり!
ツナマヨはたんぱく質が摂れるんです!

上の質問で、 「カロリーが低くてヘルシー」と梅のおにぎりを選んだ人も少なくないのでは。
でも、このカロリー重視の考え方は間違い!と警鐘を鳴らすのは、元ミスユニバース・ジャパンオフィシャルトレーナーでもある細川モモさん。

「日本女性は潜在的に痩せていたいという願望が強く、食べることに対して罪悪感を抱きがちです。本当は健康な体を維持するために、女性でも1日1800キロカロリーは必要ですが、食事制限や朝食を抜いたりする“欠食”などにより、実際には平均1600キロカロリーしか摂れていません。

そのため今、問題になっているのが栄養失調。一般的に栄養失調とは食糧難などで満足に食事が摂れずに起こる現象ですが、現代日本ではダイエットや節約、忙しさなどから食事の量が減ったり、食事の中身が変わったりすることで栄養失調になる“新型栄養失調”が増えています。

新型栄養失調は無自覚なのが特徴で、特にたんぱく質が極端に不足すると筋肉の低下や冷え性、むくみ、肌荒れなどの不調を起こしますが、多くの場合気づかずに慢性化。将来的に骨密度の低下や糖尿病、不妊症などにつながります。

美意識が高い人ほどこだわりが強いため、食生活が偏る傾向に。昔流行ったりんごダイエットもそうですが何かを抜いたり、制限したりする美容法には科学的根拠がなく、かえって肌を老けさせ、キレイを遠ざけていることが多いのです。だからもっと女性は賢くなる必要があります」(細川さん)。

加齢よりも栄養不足は老化を加速させる原因

女性なら誰もが気になる肌老化、そこにも栄養不足の影響は及びます。

「老化というと加齢が最大のファクターと考えがちですが、実際は生活習慣や食生活の方が大きく影響しています。

特に細胞をサビつかせる体内の活性酸素は本来年齢とともに増えるものですが、私どもの調査では20代が最も多いという結果も出ています。

これは偏った食生活で食事から抗酸化物質の摂取が減り、体内に元からある抗酸化物質だけではカバーできなくなっているから。

また欠食による血糖値の上昇も糖化や乾燥を引き起こし、老化の原因に。こうして若いうちから老化が進めば、年齢を重ねた後の老け方はより深刻になります。

美肌を目指すなら、とにかく欠食をせず、バランスの良い食事を摂ることが大切。肌は“食事の成績表”のようなもの。美肌をキープしたいなら食生活を見直しましょう」。