ひと味違うおいしさ!
オリーブオイルで
簡単&ヘルシー・レシピ

健康通信 10月号

オリーブオイルを毎日の食卓に取り入れて、若々しく健康に!

料理をおいしくするだけでなく、美容や健康にもいいオリーブオイル。
オリーブオイルを野菜や魚介類にたっぷり使う、イタリアなどの地中海食は健康長寿の模範とされ、2010年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。
40年以上前からオリーブオイルを日々の食卓に活用してきた食文化研究家の北村光世さんに、ほかのオイルにはない魅力や、和食との新しいマッチングについて教えてもらいました。

※ここでいうオリーブオイルは、すべてエクストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を指します。

オリーブオイルが体にいい理由とは?

オリーブオイルの健康効果を語るときに切り離せないのが、イタリアやスペイン、ギリシャなどの地中海食です。
健康づくりとおいしい料理のカギを握っているのが、神様の恵みと言われるオリーブオイルです。

「食事はおいしさの感動や喜びがないと、栄養が体のすみずみにまで行き渡らない気がします。
地中海沿岸の人たちの食生活は、そうしたことを大切にし、地元でとれた旬の野菜や魚介類などをオリーブオイルでおいしく調理し、ゆっくりと時間をかけて楽しみます。
いつの時代も食卓の中心にあったのがエクストラバージン(以下EV)オリーブオイルです。
彼らは、このオイルを習慣的に摂ることで健康を維持し、その食事法は世界中から脚光を浴びました」と語る北村光世さん。

地中海食の主役は、
EVオリーブオイル

そもそもオリーブオイルの健康効果が注目され始めたのは1975年、アメリカのミネソタ大学の疫学者アンセル・キーズ博士がイタリアやスペイン、ギリシャの地中海沿岸地域は、北欧や米国に比べ、心筋梗塞などの心血管病の発症率が1/3以下である、との事実を明らかにしたことがきっかけでした。
この地域では、バターやラードなどの動物性脂肪の摂取量が少なく、オリーブオイルの摂取量が多いことに関係があると言われています。
オリーブオイルと穀類、野菜、果物、ナッツ、魚介類を中心とした食習慣は、地中海食と呼ばれ(左下:イラスト参照)、栄養学モデルとしても評価が高く、2010年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録されました。いくつかの研究では、アルツハイマー病の発症率低下の報告もあり、今後が期待されています。

「健康長寿で知られるナポリの南にあるチレント地域の住民は、今でも伝統的な地中海食を守っています。
彼らの食事の特徴は、オリーブオイルを調理用油としてだけではなく、脂肪源としてパスタや米などの炭水化物などにもたっぷり使い、調理している点です」

多種多様の抗酸化物質が、
美容と健康に

オリーブオイルには、血液中の悪玉(LDL)コレステロール値を下げるオレイン酸(脂肪酸の一種)、抗酸化物質であるポリフェノール類、アンチエイジング効果が期待できるビタミンEやβカロテンなど、健康にいい成分が豊富に含まれています。
特に、EVオリーブオイルは、オリーブの果実を丸ごと絞った100%天然のジュース。
皮や種の成分もオイルに溶け込み、多種多様の抗酸化物質を含有し、それらが血管を守るように働くと考えられています。

「料理の仕上げに生のまま使うと、抗酸化物質がベストな状態で摂れます」

北村さん自身40年以上前からオリーブオイルを活用し、地中海食に近い食生活を始めて約20年。
今ではオリーブオイルを和食にも取り入れているそうです。

「和食と地中海食の材料は似ています。
普段使う油をオリーブオイルに代えるだけで、食生活の質は改善されます。
私は79歳。今でも国内外で講演をし、本や新聞などの執筆活動ができるのはオリーブオイルのおかげ。
日々の食事にバランスよく取り入れてこそ、その恩恵を受けられると思います」

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