【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!

今、世界中の皮膚科医や美容業界が注目している研究があります。それは2010年に有名な皮膚科学会誌に発表された「大気汚染がシミを増やす」という疫学研究。近年、大気汚染をはじめとした、現代的な環境や生活スタイルによる肌老化のリスクは増大傾向に。その全貌と対策をレポートします。

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像
城野しろの 親德よしのり

シロノクリニック総院長。エイジングケアに関して日本屈指の症例経験を保有。たるみ治療機器・ウルセラの国内最多施術クリニックとして2017年、2018年と連続で「Ultheraアワード」を受賞。人生100年時代に向けて、現在もさまざまな研究・開発を行っている。

皮膚科医が今、最も注目する“環境ストレス”って?

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

シミ・くすみ・たるみなどの肌老化は、加齢によるものだけでなく、紫外線の影響が大きい。これは皆さんよくご存知のことでしょう。

しかし現代社会において、より深刻な影響を及ぼし、老化を加速させると注目されているのが「環境ストレス」です。環境ストレスとは、現代社会を生きる私たちがさらされる都市環境や生活スタイルすべてを指します。

昔に比べ増加傾向にある紫外線はもちろん、PCやスマホなどのブルーライト、食品に含まれる化学物質、たばこの煙や車の排気ガス、光化学スモッグ、そして特に気をつけたいのがPM2.5などの大気汚染物質です。

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

PM2.5と言うと呼吸器系疾患のリスクが懸念されていましたが、肌にも甚大な影響を与えることが明らかになり、世界中の皮膚科医が注目することになったのです。

先端の研究ではPM2.5により、メラニン生成が4倍に増えたという実験結果も。また大気汚染は紫外線と互いに作用し、さらなる悪影響を及ぼす可能性が高く、今や美容にとっても重大問題となっているのです。

現代女性がさらされている日本の過酷な環境

大気汚染物質PM2.5は日本全国に拡散!

図のとおり、大気汚染物質PM2.5は全国的に分布しており、例年3~5月にかけて濃度が上昇する傾向に。地域によって濃度には差があります。

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

紫外線量は増加している!

1990年代から紫外線量は増加傾向にあります。特につくばでは、2010年以降紫外線量の多い年が続いています。

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

意外に高い! 地下鉄のPM2.5濃度

大気汚染物質といえば地上にあるものと思いがち。ところが近年、日本の地下鉄の駅構内のPM2.5の濃度が最大で、地上の5倍もあったという調査結果が発表され話題に!

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像
【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

活性酸素がシミ・くすみを引き起こす!

紫外線や大気汚染などの環境ストレスが肌に及ぼす影響。そのメカニズムには“活性酸素”が関係しています。

紫外線などの人体にとって有害な物質を浴びると、私たちの体は強い酸化作用を持つ活性酸素を発生させて有害物質と戦おうとします。

しかし、必要以上に活性酸素が作られると、健康な細胞まで酸化させてダメージを与えてしまいます。ダメージを受けた細胞は変異したり、死滅してしまうため、肌はみずみずしさを失い、たるみやシワを引き起こします。

切ったリンゴをそのまま放置すると、酸化して茶色く変色して傷みますが、これと同じことが肌で起こると思ってください。

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像

さらに活性酸素により細胞がダメージを受けると、今度はメラニン色素の生成が活発化。大量に作り出されたメラニン色素が肌内に残ってしまったものがシミ・くすみになります。

この一連のメカニズムが「肌老化の原因の8割が紫外線」と言われる所以ですが、大気汚染などの有害物質も同様に活性酸素を発生させ、組み合わさることでさらに老化を加速させます。

過酷な現代社会では、有害な環境ストレスから身を守る工夫が求められているのです。

「大気汚染」の影響とは?

環境省のデータによると大気汚染の原因となる“ばい煙発生施設数”は都道府県で異なり、例えば東京都は奈良県の約8倍。その東京都と奈良県にそれぞれ在住する女性の肌を比較したところ、前者の女性の方が 6歳下にも関わらず、頬のあたりにシミが目立ち、目元もくすんだ印象!

一概に大気汚染だけの影響とは言えないものの、決して無関係とは言い切れない事実です。

東京都と奈良県に住む女性の肌印象の差異の一例

【現代女性は老けやすい!】PM2.5でシミ・くすみリスクは4倍に!!の記事画像
出典:環境省「平成29年版 環境統計集・都道府県別ばい煙発生施設数」より平成27年度データを引用
次ページ
環境くすみ危険レベルテスト